Interview 病院でのリハビリテーション指導によって、息苦しかった毎日の生活が、楽に送れるようになりました

このインタビューの内容がすべてのCOPD患者さんに
あてはまるものではありません。
また、患者さんによって適切な治療が異なるため、
必ず医師に相談するようにしましょう。

COPDという診断を
受けたのはいつ頃、
どのようなきっかけですか?

 私の記憶では、今から12、3年前だったと思います。
その頃は、近所の内科で気管支炎という診断を受けて治療をしていました。ですが、何年も同じ薬をずっと飲んでいたのに、病気が良い方へ進んでいると感じられなかったので、先生に「専門の病院で診てもらいたい」と相談して、呼吸器専門の病院をご紹介いただいたのがきっかけです。
 そして、この病院で診察を受けて、喫煙が主な原因で発症するCOPDという病気だと説明をしてもらいました。タバコは16歳の頃から54歳で禁煙するまで、約40年間、1日に2箱を吸っていたので、COPDと診断されてショックというよりは、「なるほどな〜」と納得するような感じでしたね。

COPDを改善するために、
どんな治療を始めましたか?

 病院では、「お薬と一緒にリハビリをしていきましょう」と説明されたのですが、「リハビリで治るものなのかな?」と一瞬思いました。「動くのが苦しいのに、リハビリなんてできるのかな?」と不安もあったのですが、病院で始まったリハビリは私がイメージしていたものとは違っていました。
 まずはじめに、廊下を6分間歩いたのですが、担当の先生は、私の歩く格好ではなく、口元をじーっと見ていました。そして、「口が開いていないよ、鼻で息をしている」と指摘され、「口でも息をした方がよいので、口から吐いた方がいいよ」と教えてもらいました。先生に指導してもらったように呼吸の仕方を変えて歩くと、今までと息苦しさが全然違って、びっくりしました。リハビリを続けて、今では歩く時に、鼻で吸って、口で吐いてという呼吸法が自然とできるようになりました。
 また、歩き方の他にも、生活の動作の“呼吸法”というのを教えてもらいました。例えば、顔を洗う時、水と息とが合わずに溺れたような状態になっていたので、姿勢や、呼吸の仕方について、資料を見ながら丁寧に教えてもらいました。
 他にも、家にシャワーがなかったので、かけ湯がつらくて入浴したくなくなっていたのですが、シャワーをつけて、椅子を置き、椅子の肘掛に肘をついてシャワーを浴びる方法を教えてもらいました。

 ご飯を食べる時も、肘をついて食べるように変えました。孫には肘をつかないように言っていたので、最初は横着な食べ方だと思っていたのですが、楽に食べられるようになりました。
 生活の色々な動作が、ちょっとやり方や呼吸を工夫するだけでできるようになったのは、本当に病院に来て、指導が受けられたお陰だと思っています。教えてもらったことを、自分なりに「こうやったらいいかな?」と考えながら実際にやってみて、コツを掴むよう努力しています。

 ご飯を食べる時も、肘をついて食べるように変えました。孫には肘をつかないように言っていたので、最初は横着な食べ方だと思っていたのですが、楽に食べられるようになりました。

 生活の色々な動作が、ちょっとやり方や呼吸を工夫するだけでできるようになったのは、本当に病院に来て、指導が受けられたお陰だと思っています。教えてもらったことを、自分なりに「こうやったらいいかな?」と考えながら実際にやってみて、コツを掴むよう努力しています。

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