Interview COPDと糖尿病の合併で2つの治療を受けています。これからも趣味のゴルフに行きたい、そんな思いでリハビリと治療を続けています。

このインタビューの内容がすべてのCOPD患者さんに
あてはまるものではありません。
また、患者さんによって適切な治療が異なるため、
必ず医師に相談するようにしましょう。

COPDという診断を
受けたのはいつ頃、
どのようなきっかけですか?

 登り坂を歩く時、階段を登る時に息苦しさを感じるようになって、タバコを1日に1箱ぐらいの量を50年間もずっと吸っていたので、もしかして肺がんかもしれないと思い、近くの病院を受診しました。その病院で、呼吸器の専門医に診てもらった方がよいと言われ、現在通院している病院を紹介され、この病院でCOPDと診断されたのがきっかけです。
 実はCOPDと診断を受けるよりも前に、肺のCTを撮影して、肺気腫であることは分かっていました。私がまだ会社勤めをしていた頃、健康診断の検査所見欄に指摘はなかったのですが、息苦しさのことが気になっていたので担当してくれた医師に相談してみました。そしたら、医師から「肺のCTスキャンを撮りましょう」と提案され、検査を受けてみると肺気腫であることが分かったのです。ただ、医師から、「肺がこうなってしまうと、もう治らないからね・・・」と言われて、病院へ行っても治らないのなら意味がないと思い、そのままにしていました。
 今は、「この時にもっと早く病院を受診して、病気のことを知って治療を開始できていれば経過も違ったかな・・・」と思っています。
 登り坂や階段がだんだんとつらくなっても、平たんな道や階段の下りは全然支障がないので、「年のせいかな?」と考えてしまうんですよね。

COPDを改善するために、
どんな治療を始めましたか?

 病院でCOPDという今まで全く聞いたことのない病名を言われた時はとても驚きましたが、先生から治療の必要性について丁寧に説明してもらい、まずはお薬による治療を始めました。そして、しばらくすると、「リハビリをやってみましょう」と言われて、病院のリハビリ室に通うようになりました。週に1回から2回、リハビリ室でモニターの映像を見ながら準備体操をして、その後、座った状態で足に重りをつけて足を上げたり、下ろしたりする筋力トレーニングをして、自転車エルゴメーターを30分ぐらいこぐトレーニングをしています。最初は「なぜ、肺の病気でリハビリが必要なのかな?」と疑問に思いましたが、今では、リハビリは生活習慣の一部になっていて、動き続けるために重要だということを実感しています。コロナ禍で緊急事態宣言が出た時には、このリハビリ室が閉鎖になってしまいましたが、そういう時も、自分で何か動くようにしたいと考えて、ウォーキングを始めました。飽きないように1日ずつコースを変えながら家の周りを30分程度ですが、歩数計をつけて歩いています。
大体、2,900歩前後、雨の日はお休みです。このぐらい肩の力が抜けた感じが、私にとっては続けるためにはちょうどよいと感じています。

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